改修して街づくりにも貢献
木造のアパートの改修は費用的な問題と入居者がいることもあり、なかなか進まないものです。
しかし、企画をよく考慮して、ニーズにマッチすれば、入居者にとっても、また周辺の住民にとってもメリットのある場所に生まれ変わります。
空き家となっている一軒家、空き室ばかりが目立つアパートがあるという状況は、防犯上、防災上も好ましいものではありません。人々が心理的にも物理的にも適切な距離をもって生活している場所こそ好ましい生活ゾーンと言えるのではないでしょうか。
このアパートでは改修するときは全て空き室だったこともあり、オーナー様と企画を練り上げて思い切った計画をしています。
オール電化に加えインテリアにも工夫を凝らして、ペットとも共生できるよう2階には猫専用のキャットウォークを設けるとともに内装の腰壁は木製にし、また1階には犬の足洗い場を設置するなどして、大幅に性能をアップし、住まいの環境を改善しました。
その結果、築年数ではなかなかアパートを探す方の検索にはヒットしないのですが、ペット対応というキーワードで検索にもヒットしやすくなりました。
改修以前は、アパートの劣化部分が目立ち、周辺の住民の方の不安もあったようですが、建物が再生されて入居者が入り、さらにオーナー様のご意向から周辺住民の方が使用できるゴミ置き場を敷地内に設置して、地域の環境向上にも貢献しました。
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