世界遺産登録された富岡製糸場とその街並み
世界遺産登録され、注目を浴びている富岡製糸場です。
構造は木骨レンガ造という変わった建物です。木造の骨組にレンガを組みあわせた建築です。
実際に行ってみると、富岡製糸場の周囲には、いろいろな工女さんたちのエピソードがあるお店がたくさんあり、建築物が単独ではなく周辺環境と関連して、根付いているからこそ意味があることが感じ取れます。
ただ周辺環境を形成する住宅、店舗などの昔ながらの建築群は、メンテナンスをされておらず放置状態のものもありました。
富岡製糸場とは違い、博物館的に保存してもなかなか価値が見いだせないということでしょうか。
もしもこのまま放置されればいずれは解体され、新しい建物に囲まれた街にポツンと歴史的な建築物がある・・・そんな状況が思い浮かぶとなんとかしたいという衝動にかられます。
財政上の問題もあるかと思いますが、富岡製糸場の魅力の本当の魅力は、周辺の街並があり、そこにある人々の生活の物語があるからこそです。
周辺にある建築にもその当時の様々な物語がきっとあるはずです。
その物語をひとつひとつ掘り起こすことも保存にあたり大切なことかと思えます。
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